2026-04-13
小学生
発達特性
家庭学習
ニューロダイバーシティ
起業家

「私」もそうかもしれない 診断はないけれど、大手を辞めて起業が続いている話

BrainySprouts Prints 編集部

診断はなくても特性のグラデーションは存在します。大手企業では続かなかった働き方が、起業という環境ではなぜ続くのかを、開発責任者自身の実感から綴ります。


この記事は「学校が苦手だった子どもたちが世界を変えた話」「社長にはADHDが多いは本当か?」シリーズの続編です。

筆者: BrainySproutsPrints・BrainySproutsを開発・運営するBrain Bloom LLC 開発責任者

正直に言います

これまでこのシリーズでは、イーロン・マスクやリチャード・ブランソンの話をしてきました。研究データも紹介しました。でも実は、このコラムを書きながらずっと「これ、自分の話でもあるな」と思っていました。

私自身、ADHDと正式に診断されたわけではありません。でも振り返ると、「あ、そういう気質があるんだな」と思う場面がたくさんあります。

学歴も職歴もあった。でも、大手は続かなかった

いわゆる「ちゃんとしたルート」は、しっかり歩みました。理系の大学・大学院(途中まで海外)を経て、名の通った会社に入って。履歴書だけ見れば「何も問題ない人」に見えたと思います。むしろ「地頭はある」と周りに言われることすらあった。

でも、続かなかったんです。

「決められたことを、決められた通りに、決められた時間にやる」という働き方が、どうにも体に合いませんでした。自分がおもしろいと思えないことへの集中力がほぼゼロになる。逆に、興味を持ったことには際限なく時間を注いでしまう。会議中に別のアイデアが浮かんできて、そちらのほうがずっと大事に思えてくる。

能力の問題ではなかったと思います。「仕組みとの相性の問題」でした。

起業してみたら、なぜか続いている

不思議なことに、自分でビジネスを始めてからは「続いている」のです。

大手では長く続けられなかったのに。

今になって思うのは、起業という働き方がADHD的な気質に驚くほどフィットしているということです。誰かに決めてもらった仕事をこなすのではなく、自分が「これだ」と思ったことに全力を注ぐ。スケジュールも優先順位も全部自分で決める。「過集中」が弱点ではなく武器になる環境。

前回紹介した研究で、江島教授が「ADHD起業家は『生き方としての起業』を選択する傾向がある」と言っていました。まさにそれだな、と思いました。成功を目指したというより、「自分が機能できる環境」を探した結果、起業というかたちになったのです。

そうして生まれたのが、子どもの学びを支えるBrainySproutsというアプリであり、無料の学習プリントサイトBrainySproutsPrintsでした。「自分が好きなことに没頭できる環境」を自分で作ったからこそ、続いています。

「診断がない」ことと「特性がない」ことは違う

ここで少し立ち止まって考えてほしいことがあります。

ADHDやASDは、診断を受けて初めて「ある」ものではありません。あくまでスペクトラム(連続体)で、私たち全員がどこかに位置しています。診断の境界線は「本人に困りごとがあるかどうか」で引かれます。

つまり「診断はないけどそういう気質がある」という人は、世の中にものすごくたくさんいます。

そして、そういう人が「なぜか大手では続かない」「組織の中で生きづらい」と感じているとしたら、それは本人の「弱さ」ではなく、「環境との不一致」である可能性がとても高いのです。

子どもに伝えたいこと

私がこのシリーズを書いてきたのは、子どもを持つ親御さんに届けたいことがあるからです。

学校で「落ち着きがない」「集中できない」「授業についていけない」と言われている子がいるとしたら、それはもしかしたら、環境が合っていないだけかもしれません。

そしてその子が大人になったとき、「自分の特性を活かせる場所」を見つけられるかどうかは、子どもの頃に「自分の得意や好きを知っていたか」に大きく左右されます。

私が自分でビジネスを続けられているのも、結局「自分が好きなことをやっている」からです。好きなことに向かう集中力は、誰でも変わらない。それだけは確かです。

このシリーズを振り返って

4回にわたってお届けしてきたこのシリーズ、まとめるとこういうことです。

授業のペースが合わないのは仕組みの問題です(第1回)。学校が苦手でも世界を変えた人たちがいます(第2回)。起業家の3割がADHD的な特性を持つという研究があります(第3回)。そして診断のない「気質」レベルでも、環境を変えることで人は大きく変わります(第4回・今回)。

「学校のものさし」だけで子どもを見なくていい。そのことを、少しでも感じていただけたなら嬉しいです。

Brain Bloom LLCでは、お子さまの「好き」「得意」を引き出すプロダクトを開発しています。

  • BrainySproutsPrints(brainysproutsprints.com): 学年・テーマ別の学習ワークシートを無料で提供。今日の授業の「もう一度」にも、「もう一歩先」にも、ぜひ使ってみてください。
BrainySprouts Prints 編集部幼児・小学生向け知育アプリ・Webサービスの開発・運営チーム。保護者の声をもとに、家庭で使いやすい教材づくりを続けています。
学習でのおすすめアイテム
子供の科学 掲載 勉強タイマー
子供の科学 掲載 勉強タイマー

集中時間を見える化できる学習タイマー。家庭学習の習慣づけをサポートします。

お風呂で勉強 2枚セット たし算/ひき算 かけ算
【お風呂で勉強】2枚セット (①たし算/ひき算 ②かけ算)

お風呂に貼れる防水ポスターで、たし算・ひき算・かけ算を毎日自然に復習できます。

アピカ 学習帳
アピカ 学習帳

毎日の書く練習や学習プリントと合わせて使いやすい学習ノートです。

サクラクレパス 学習帳
サクラクレパス 学習帳

家庭学習や反復練習に取り入れやすい、使いやすい学習ノートです。

リンクはAmazonアソシエイトを利用しています。
このサイトについて

BrainySprouts Prints は、未就学児・小学生向けの学習プリントを無料で提供する教育サイトです。ひらがな・漢字・算数・英語・知育・入学準備など、家庭学習や教育現場で活用できるプリントを多数掲載しています。本サイトは、知育アプリ「BrainySprouts」を開発・運営する合同会社Brain Bloomが運営しており、アプリユーザーの声をもとに教材を企画・制作し、子育て中のエンジニアが中心となって品質管理を継続しています。すべてのプリントは、教育アプリ「BrainySprouts」で培った教材設計のノウハウをもとに企画・制作されています。

すべてのプリントは無料でダウンロード・印刷してご利用いただけます。今後、一部コンテンツは知育アプリ「BrainySprouts」のサブスクリプション会員向け特典として提供される場合があります。

当サイトは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

© Brain Bloom LLC. All rights reserved.

BrainySprouts Prints

Cookieの利用について

当ウェブサイトでは、より良いサービスをご提供するためにCookieを利用しています。 このままご利用を続けられる場合、Cookieの使用に同意いただいたものとみなされます。 詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。